2025/10/29

デルタ電子、ノダRFテクノロジーズの株式を取得
― 半導体業界向け電源ソリューションポートフォリオを強化 ―

台北(2025年10月29日) —電源管理およびスマートグリーンソリューションのリーディングカンパニーであるDelta Electronics, Inc. (以下、デルタ)は、本日、同社のオランダ子会社である Delta Electronics (Netherlands) B.V. を通じて、日本の株式会社ノダRFテクノロジーズ(以下、NRF) の株式 90.23% を約50億2400万円(約10億3400万台湾ドル)で取得することを発表しました。既存の持株と合わせ、取引完了後にデルタはNRFの全株式(100%)を保有することとなります(※)。

NRFは、半導体製造プロセスの中核を担う高周波(RF)電源システムを提供しており、製造品質・チップ歩留まり・プロセス精度の確保において重要な役割を果たしています。本取引により、デルタは半導体製造装置メーカー向けの包括的な電源ソリューションをさらに強化することを目指します。

デルタ取締役会長兼CEOの 鄭平(Ping Cheng) 氏は次のように述べています。
「半導体は技術革新を支える礎です。電源管理分野のグローバルリーダーであるデルタは、半導体製造装置向けにも高効率な電源ソリューションを提供しています。NRFはRF電源の分野における専門家であり、その技術はデルタのポートフォリオを補完するものです。両社は過去にも成功裏に協業しており、その経験が今後の円滑な統合の強固な基盤となるでしょう。NRFとの統合により、デルタは研究開発、事業機会、そしてグローバルな半導体装置メーカーへのサポートの各面で、さらなるシナジーを創出できると確信しています。」

NRF代表取締役社長である野田和利氏は次のように述べています。
「NRFはRFシステム技術の発展に尽力しており、当社製品は半導体製造装置において欠かせない存在です。優れた研究開発力と技術サポートをもとに、日本国内の最前線のお客様に長年ご愛顧いただいてきました。このたびデルタグループの一員となることを大変嬉しく思います。今後はデルタのグローバルな事業基盤・製造力・営業力を活かし、半導体分野におけるさらなる価値創造を目指します。」

NRFは2002年に設立され、本社を大阪に置くRFシステムメーカーです。同社の製品は、エッチング、CVD(化学気相成長)、PVD(物理気相成長)などの半導体製造プロセスで使用されており、ウェハの歩留まりやプロセス精度の向上に不可欠な役割を果たしています。
また、同社のソリューションは液晶パネル製造など他の産業分野にも応用されており、高い技術力とカスタマイズ対応力が業界内で高く評価されています。

※本取引の完了は、各種規制当局の承認など一定のクロージング条件が満たされることを条件としています。

【デルタグループについて】
デルタは1971年に創業、台湾証券取引所(コード:2308)に上場するスイッチング電源および熱管理製品のグローバルリーダーです。さらに、産業オートメーション、ビルオートメーション、通信電源、データセンターインフラ、EV充電、再生可能エネルギー、蓄電池、ディスプレイなどの分野において、IoTを活用した省エネ型スマートシステムとソリューションを展開し、スマート製造や持続可能な都市の発展を支えています。

企業ミッション「より良い明日のために、革新的かつクリーンで高効率なソリューションを提供する」に基づき、デルタは高効率パワーエレクトロニクスのコア技術と、ESGを組み込んだ事業モデルを活かし、気候変動をはじめとする地球規模の環境課題に取り組んでいます。現在、世界5大陸、約200拠点にわたる営業所、研究開発センター、生産拠点を通じてグローバルに事業を展開しています。

デルタはその歴史の中で、事業成果、革新的技術、そしてESGへの取り組みにおいて、数々の国際的な賞や評価を受けてきました。2011年以来14年連続で、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ™・インデックス(旧DJSI World Index)の「ワールド・ベスト・イン・クラス・インデックス」に選定。さらに、気候変動対策や水資源保護への大きな貢献が評価され、CDPの「ダブルAリスト」に4度選出されています。また、持続可能なバリューチェーンの構築に向けた継続的な取り組みにより、8年連続で「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」に選ばれています。
www.deltaww.com
 
 

ニュースソース:Brand and Communications Division