肇慶都市間鉄道駅(中国)

駅構内のシステムは多様かつ複雑です。現在の駅構内システムを統合し、運営管理コストを削減するカギは、適切な自動管理制御ソリューションの導入にあります。デルタ・ビル制御システムはフレキシブルな単一管理プラットフォームと自動化制御ソリューションを提供し、駅構内の各システム(空調、照明、消防等)を統合できます。駅構内システムの保守/運営効率、作業効率を向上し、顧客のニーズに応えながら、リアルタイムにシステムを調整します。

背景:
2016年3月30日に開通した「広仏肇(広州・仏山・肇慶)都市間鉄道」は、中国の珠江デルタ地域における都市間鉄道交通網の一部です。肇慶都市間鉄道駅は面積13,000㎡、肇慶市の重要なランドマークとなります。肇慶東駅の待合室は面積3,000㎡で、2,200人を収容することができます。

このプロジェクトにおいて、近代化された肇慶駅の各要求を満たすための統合監視制御システムを構築しました。監視制御システムには、冷却・加熱ポンプシステム、空調システム、VRV(ビル用マルチエアコン)、換気システム、給排水システム、エレベーター監視システム、スマート照明システム、等のサブシステムが含まれています。

挑戦:
以前は、各システムが独立して運転・制御され、駅の保守スタッフが個々のシステムを監視する必要がありました。例えば駅構内の温度を調節するためは、担当管理者が屋上まで行き、冷却・加熱ポンプシステムを制御する必要があり、時間がかかると共に危険性もありました。また、構内の各システムには共通のプロトコルがなく、個別に運転されており、施設管理者は個々のシステムを監視・運転しなければなりませんでした。更に、一般的なビル自動化制御システムの導入を検討しても、ほとんどの市販システムは監視インターフェースが複雑で使い難く、施設管理担当者にとってはかえって操作が煩雑になり、システムを導入した事によるメリットが達成できない可能性が高かったのです。

デルタソリューション:
高い互換性、複雑なシステムを統合
駅構内にある多様で複雑なシステムを統合するためには、高い互換性を持つ制御システムが不可欠です。デルタ・ビル制御システムにあるオートメーションサーバーは、高度な統合能力を持ち、業界で一般的に使用されているModbus RTU、Modbus TCP/ IP、BACnet MS/ TP、BACnet TCP/ IP、M-BusやOPC XML-DAなどのプロトコルのデータ交換フォーマットをフルサポートしています。それにより、保守上の設備交換が容易となり、コストに厳しい事業オーナー対しても、運営・保守コストを軽減、既存サブシステムの統合という顧客の要求を満足できます。

使いやすいデザイン、メンテナンスの利便性
監視と制御をリアルタイムで実現するために、デルタビル制御システム(Delta BMCS)はプログラム可能なコントローラとして自動化サーバーを提供します。さらにI/Oモジュールを追加する事で、より多くのデータの統合が可能となります。プリセットアラームやスケジューリング、トレンド記録などの自動化機能を加えることによって、導入前に行っていたシステム管理工数を他に使う事ができます。コントローラにあるディスプレーとボリュームは、システムの試運転や運用開始後のメンテナンスに便利なツールとなります。

IPベースのWebインターフェースにより、遠隔監視と人員の効率化を実現
デルタ・ビル制御システムは煩雑な設定が不要なグラフィック制御インターフェースを提供し、容易に習熟することができます。専門知識が無くとも容易に学習可能で、統合されたインターフェースにより駅構内の各サブシステムを監視・制御できます。

IPベースのWebインターフェイスにより、現地へ赴く必要のあるシステム運転や設備保守の手間を省きます。リモートPCを何処でも接続して、システムの試運転や運用開始後のシステム監視・制御が可能です。マルチサイトの監視・制御により、管理コストを削減、人員効率を最大化できます。

専門的アドバイスおよび教育訓練の提供
デルタのビルディングオートメーションソリューションは、ハードウェアとソフトウェアの統合を提供するだけでなく、顧客のニーズに合わせて現地スタッフにより総合的なシステムの企画とコンサルティングを提供します。請負業者と第三者のサプライヤとの積極的且つ綿密なコミュニケーションにより、事業者へ予想通りの、最適化されたソリューションを提供します。またデルタは、保守・操作関係者がシステムに関する知識向上を目的に十分な教育およびトレーニングを提供します。これにより、ユーザーがシステムによる更に大きな利益を得るための知識と操作が分かるようになります。